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ベリー・デ・メイ Berry de Mey

モスト・マスキュラー系のポーズでサイズ感を出すよりも、長い手足を一杯に広げ、スイングするように、ポーズを取っていく。そのスケールの大きさと、軽やかなポーズの運びは、さながらオランダの風車だ。

名前:ベリー・デ・メイ Berry de Mey
出身地:オランダ
実績:1988年 ミスター・オリンピア 3位
身長:185cm
コンテスト体重:102kg

目次

youtubeの検索で知った選手である。

この選手について多くは知らないが、例外的でエクセプショナルな選手である。

特に、1988年のミスター・オリンピアでのフリーポーズは別格である。

モスト・マスキュラー系のポーズでサイズ感を出すよりも、長い手足を一杯に広げ、スイングするように、ポーズを取っていく。そのスケールの大きさと、軽やかなポーズの運びは、さながらオランダの風車だ。

バック・トゥ・ザ・フーチャーのテーマに乗せた、ダイナミックで切れ味の良い彼のポージングは、通常、欠点である、細身に見える体を、むしろ、手足を大きく動かすことで、筋肉の迫力を存分に表現している。

彼のポージングは、ボディビルの常識式的感覚となった「デカい筋肉が良い」という嗜好に一石を投じるにふさわしいものだろう。

ボディビルダーの類型

評価の高いボディビルダーを二分すると、「高身長・バルキー」型と「低身長・バランス・プロポーション」型に分けられる。

理由は、高身長である場合、まずバルク(筋量)がないと、ステージ上ではより一層細く、痩せたように見えるため、充分なバルクが必要になる。充分なバルクが備わっていると、身長との相乗効果で、真に「デカく」見える、だから勝てる。

そして、残念ながら、バルクとプロポーションやバランスは概ね相反的な特徴であるから、両方を兼ねることは稀である。もし、両方を兼ねた選手が現れればそれこそ伝説的なボディビルダーになるに違いない。

一方、低身長でバルキーで高評価を得られる選手はあまりいない。たしかに、フランコ・コロンブやリッチ・ギャスパリは優れた選手ではあるが、ずんぐりむっくりで、身長の低さが弱点になる。

低身長の利点は、バルクがなくても、ステージでそれなりに栄えるということだ。

つまり、バランスとプロポーションは良いがバルクがない場合においても、身長の低さで、バルクの無さをカバーできるのである。

地方大会で、高身長の選手よりも、低身長の選手が勝ちやすいのもこのためである。

ベリー・デ・メイの特筆

ベリー・デ・メイのステータスを確認しよう。

身長185cmでコンテスト体重が102kg(227lb)である。現在なら、もしかすると、212lbのカテゴリーに参加できる体重である。

212lbのカテゴリーは、日本人では山岸秀匡選手が有名だ。山岸選手の身長が168cmであり、ちなみ、2019年の212lbカテゴリーの優勝者は身長165cmのカマール・エルガーニ(Kamal Elgargni)選手である。

ベリー・デ・メイ選手は、現在のサイズ基準で言えば、20cmも低い選手と同じ体重であるから、高身長だが、バルクの無い選手と言える。ましてや、同程度の身長となると、例えばロニー・コールマンは180cmで135kgと30kg以上も多い。

数少ないお手本の選手

ベリー・デ・メイ選手を見ると、ボディビルは筋肉だけじゃないんだな、とボディビルの面白さと深さを教えられる。しかし、それだけではない。筋量の無い高身長の選手にとっては、良い参考になる選手でもあるのだ。

ボディビルを始めて、ポージングを練習し始めれば、当然に、お手本が必要になる。

高身長・バルク型、低身長のバルク型、バランス・プロポーション型の選手は、海外の選手で参考となる選手は多いが、高身長でバルクの無い選手の参考になる選手は少ない。

実際、日本人で、高身長・バルクたっぷりな選手は珍しく、多くは、170cm〜180cmの普通のバルクの選手が大半であろう。

ポージングのお手本は自分の体型に似た選手にするのが当然好ましいのだが、身長が高くて、細身の選手などは、そもそも評価を得るのが難しい体型であるから、お手本の選手を探すのは難しいのだ。

その点で、ベリー・デ・メイ選手はお手本にするには素晴らしい選手である。この選手をお手本に、ポージングを学び、地方大会であっても、ポージングの上手な選手が多数生まれる事を期待したい。

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